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過去の添削とアドバイス例36 大学工学系学部志望理由

過去の添削とアドバイス例 36
大学工学系学部志望理由

 
大学の志望理由です。添削お願いいただきます
私は将来、NASDAもしくはNASAに就職し、特に国際宇宙ステーション計画に携わり、
日本における宇宙開発、そして世界における宇宙開発を推進する一人になりたいと考えている。
また宇宙開発は現在では天気予報や衛星放送、GPSなどにおいて既に我々にとって非常に身近な無くてはならないものとなっていて、私は私たちの生活をより快適にする手伝いをしたいと考えている。そのように考えたのはNASAの元一員のホーマーヒッカムジュニア著「ロケットボーイズ」を読んでからだった。そしていつか自分が作ったロケットを宇宙に飛ばして自分が感動を受けたように、未来の子供たちにも感動を与えたえたいと思った。 そのような思いをいっそう強くさせたのがコロンビア号の事故である。搭乗していた飛行士7人がその事故で亡くなってしまった。しかし私はこの事故をきっかけにこの7人の飛行士の意思を継ぎ多くの子供たちに宇宙のすばらしさを教えたいと思った。
そのためにも私にとって●●大学●学部という存在は欠かせないものになっている。その理由は大きく二つある。第一に学べることのグローバルさから、多角的なノウハウと広い視野を得るためである。私にとっての宇宙開発という分野は、ロケットや人工衛星などの機械を作るだけでなく、科学や医学、経済学の分野の知識の必要性も感じ、他大学では環境のせいでその限界があった。1年次で学問制に分かれて、新しい分野にも視野を向けたい、探求しようと思った時に幅広いアプローチが可能なのは、貴学部ならではだと思う。宇宙開発とは生命、地球環境、情報、人間といった多くの要素が絡み合ってできているものである。貴学部の基本概念にもおかれている細分化した専門分野ごとの追及ではこれまで導き出せなかった成果を、文字どおり全体として「創発(emerging)」することによって、未開拓・未挑戦の領域に新しい科学技術を開花させることを可能にする」場とは宇宙開発であると考えています。私は貴学部で学んだことを生かして、世界の宇宙開発に新風を吹き込みたいのである。
第2に、同窓生のネットワークが広く強く、それによって自分の価値観をいろいろな視点で見直すことができるからである。特に●校では、理工学部だけでなく●部や●学部なども揃う貴校だからこそ可能な多様な分野の知り合い、仲間を得られるであろうという部分が揃っているのは最大の魅力であった。そして他校では考えられないほどに多様な分野で活躍できる人材の揃う●●大学●学部で、よき協力者または理解者をつくり、自分自身の人間的成長の意味も込めてお互い刺激しあって、心の向上というのを計りたいと考えている。
また志望する理由に向けて目標がある。8月29日午後4時、宇宙開発事業団(NASDA)は、最新の大型国産ロケットH2A試験機一号機の打ち上げに成功した。しかし、国際社会ではロケットの打ち上げというのは3回連続して成功しないと評価の対象にならず、今回の新型H2Aロケットの成功がエンジンの欠陥を承知の上で、衛星を搭載しない「カラ撃ち」によってエンジン出力を下げた状態でのとりあえずの成功であっただけに、今後も当面NASDAに背水の陣は続くものと思われる。先に述べた目標を達成するための第1歩を踏み出すために、このような日本の状況からも、国際コミュニケーション、そして外国の技術を少しでも多く学ぶ必要性があると考えている。つまりそれは語学の資格の取得、海外での経験と考えているが、まずこのような資格を取得するために私は大学の講義を最大限活用したいと考えている。現在英検2級を取得している私にとって、貴校のカリキュラムにまじめに取り組めば、TOEIC,TOEFLでの高得点、英検1級の取得も十分可能だと思う。また、海外での経験については、貴校の留学制度を利用して、海外留学も計画に入れている。高校の時に一度、精神面、人間的面での成長、語学能力の上達を目標に高校留学を経験したが、私は語学の上達、コミュニケーションの面ではまだ思い余るものがあり、大学もしくは大学院で、再度語学能力の上達、そしてさらに技術の上達を目標に海外留学を経験したいと考えている。
これからは豊かな生活づくりを目指すことを踏まえた上でも宇宙開発が大変重要なカギとなるだろう。
そして関心はあるにもかかわらず、実際の宇宙開発には人々の関心が集まりにくいという現状これは漠然としたイメージだけが先行し、宇宙開発の本当の難しさと意義が伝わっていないからであるが、どうすればもっと関心を持たせることが出来るのか。これは簡単に答えられる問題ではない。宇宙開発にとっては人々を惹きつける技術もまた、無くてはならないものとなろうとしているのである。しかしきっと解決する方法はあるはずである。そのためにも、私にとって●●大学●学部という存在は欠かせないものとなると信じている。
  
内容空疎です。
 意欲は認めたうえで、少々キツイことを書きます。高校生の方でしょうから仕方ない面もありますが、遠慮しません。
>添削お願いいただきます
 に象徴されるような、日本語のおかしさや非論理的記述が多数見られます。しかし、これはいちいち指摘していられません。内容に関して2、3指摘しておきます。
 1.内容空疎です。内容をじっくり吟味すれば、ほとんどが一般論と新聞雑誌記事、あるいは大学案内の受売りに過ぎません。当たり前の話ばかりです。
 あなた自身の言葉や思い、将来に向けての具体的な構想といったものが見えないのです。
 2.宇宙開発という仕事にかけたいという熱意と、子供たちに感動を与えたいなどという話を、同列に論じるのはどうかと思います。自分の仕事で他人に感動を与えたい、などというエラそうなことを言うのは、すでに立派な成果・業績を上げた人だけに許されることです。夢を与えるとか、感動を与えるとか、そういうことに文字数を費やすくらいなら、その分もっと、宇宙開発という仕事への思いを語るほうが良いでしょう。
 3.宇宙開発のための学問と語学修得を同列に論じるのも変ですね。
 もちろん、おっしゃるように英語力も必要でしょう。しかし、宇宙開発の仕事に就きたいという大きな夢の前では、語学力など当たり前の道具であって、それを大仰に言うのは妙ですね。
 4.無理に難しい言葉使いをしようとするのは、おやめなさい。身に付いていません。
   
もう1度添削お願いします。
  私は将来、NASDAもしくはNASAに就職し、「宇宙と人間・環境」をテーマに宇宙環境や宇宙医学における工学について学び、日本の宇宙開発、そして世界の宇宙開発に新風を吹き込む一人になりたいと考えている。
そのように考えたのはNASAの元一員のホーマー・ヒッカム・ジュニア著「ロケットボーイズ」や「アポロ13号」という映画を見てからだった。幼い頃から宇宙に対して漠然とした興味はあったが、これをきっかけに、宇宙開発にどれだけ多くの人が関わり、多大な努力をしてきたかということ、宇宙開発の本当の難しさ、そして宇宙開発の意義を自分的な解釈ではあったが知ることができ私は人々の生活を支えるこの巨大なプロジェクトに携わりたいと思ったのである。
上記の目標を達成するためにも私にとって●大学●学部という存在は欠かせないものとなっている。その理由は大きく二つある。第一に異なる分野における広い視野、知識、価値観を得られるということである。私にとっての宇宙開発とは生命、地球環境、情報、人間といった多くの要素が絡み合ってできているものである。したがって私は工学だけでなく、医学や科学、経済学といった分野の知識の必要性を感じている。新しい分野にも視野を向けたい、探求しようと思ったときに幅広いアプローチが可能なのは、1年次から学問制に分かれている貴学部ならではだと思う。又、同窓生のネットワークが強く、同じキャンパスに●学部だけでなく、●学部や●学部なども揃う貴塾だからこそ多方面の分野の知り合い、仲間が得られると考えている。そして良き理解者又は協力者を作り、自分自身の人間的成長の意味も込めて互いに刺激し合い、自分の価値観を色々な視点で見直して互いの向上をはかりたいと考えている。貴学部の基本概念にも置かれている「細分化した専門分野ごとの追及ではこれまで導き出せなかった成果を文字通り全体として「創発(emerging)」することによって未開拓、未挑戦の領域とは宇宙開発であると考えている。私は貴学部で学んだことを生かして、世界の宇宙開発に新風を吹き込みたいのだ。
第二には貴塾の存在は私の一番最初に知った大学であるということ、そして自分の人生の中で本当に尊敬できる貴校に在学の先輩のアドバイスからである。安易な考えであると思われるかもしれないがこれが私にとって貴校を志望する最大の理由である。私の先輩は毎日休みがないくらい忙しい生活を送っている。時々休みがほしいことがあるそうだが、自分が本当にやりたいことをして毎日が充実していると言う。そして、貴校に入って本当に良かったし、大学は本当に行きたい大学に行くべきであると言われ私の頭に一番最初に浮かんだのが貴塾だったのである。それから貴塾で本当に学びたいと思った。私は貴塾で色々なことを学び、自分の目標のための一歩を踏み出したいのだ。
また、志望する理由に加えて在学中での目標がある。まず一つ目は語学の上達である。宇宙開発に携わる者として英語でのコミュニケーション能力は必要不可欠。まず語学の資格を取得するために私は大学の講義を最大限に活用したい。現在英検2級を取得している私にとって貴校のカリキュラムに真面目に取り組めば、TOEIC、TOEFLでの高得点、英検1級の取得も十分可能だと思う。又、貴校の留学制度を利用して、海外留学をしたいと考えている。大学もしくは大学院で語学能力の上達、さらに技術の上達を目標に海外留学を経験したいと思っている。
そして二つ目には、テーマとして取り組みたい課題がある。最初に述べたようにテーマは宇宙と人間・環境」。私は宇宙環境そして地球環境において問題となっているスペースデブリについて興味がある。スペースデブリは、現在数百万個宇宙にあり、地球に落ちる可能性や人工衛星の破壊にもつながる危険性があるが、今行われているのは、人工衛星がデブリの衝突にも耐えられるものにしたりなど予防策だけである。自動飛行ロボットでの回収、レーザーで溶かすという方法も考えられているがまだ様々な問題があるようだ。私は大学そして大学院に進んでこのスペースデブリ問題の解決策についての研究に取り組みたいと考えている。
これから豊かな生活作りを目指すことを踏まえた上でも宇宙開発が大変重要なカギとなるだろう。実際の宇宙開発には人々の関心が集まりにくいという現状である。宇宙開発にとっては人々を惹きつける技術もまたなくてはならないものであるかもしれない。しかしたとえ人々の関心が宇宙開発に集まらなくても、私は人間の生活を影で支える縁の下の力持ちのような存在になりたいと思っているし、そのためにも私にとって●大学●学部という存在はかかせないものとなると信じている。

昨日のアドバイスどうも有難うございました。自分なりに少し変えて見ました。
①志望する理由の第2の理由なんですが、自分の気持ちを書いてみたのですが、ああいう部分は書かない方がよろしいでしょうか。
②志望する理由がまだ大学案内の受け売りのような感じでしょうか。不安です。
③どこが表現が間違っているでしょうか
④他になにかお気づきになって点があればどうぞご指導いただきたいと思います。
   
志望理由と取り組みたい課題は表裏一体のはずです。
>①志望する理由の第2の理由なんですが、自分の気持ちを
>書いてみたのですが、ああいう部分は書かない方がよろしい
>でしょうか。
 ①志望する理由の第2の理由というのは、「貴塾の存在は私の一番最初に知った大学であるということ」以下の部分ですね。
 はっきり言って変です。そう思いませんか?
 たとえば、この引用部分、一番最初に知った大学だから志望するというのは、理由としてあまりにいい加減だと感じませんか?相手に対しても失礼ですね。
 前回も指摘しましたが、あなたは将来宇宙開発に関わりたいという大きな希望があるのですから、その点に関連する話を中心に書くべきです。
 理由の第一はまあ良いでしょうが、これも本来の目標からすれば2番目の話であって、第一には宇宙開発という仕事に本質的に必要な知識や技術を学びたいということが最初に来るべきでしょう。
 それとの関連で言えば、後ろに書いてある、入学後の目標のふたつめ、スペースデブリ云々の話はなぜ、こんなに後ろに来てしまうですか?
 こういう話こそ中心になるべきでしょう。少なくとも、語学云々より先に書くべき話です。志望理由と取り組みたい課題は表裏一体のはずですから、これは、志望理由と関連づけてもっとはじめの方に持ってくるほうが良いでしょう。
>②志望する理由がまだ大学案内の受け売りのような感じでし
>ょうか。不安です。
 大学案内自体を見ていませんから、正確なところはわかりません。最初にそうご指摘したのは、全体の印象としてそう感じたからです。ご自身が改良してみて、大学案内の内容ばかりではなくなった、と思うのなら、それでよいのではないですか?
>③どこが表現が間違っているでしょうか
 前回指摘した、表現のおかしな部分が多いという点は、まだ直っていません。いろいろありますが、次の点だけ指摘しておきます。
>貴学部の基本概念にも置かれている「細分化した専門分野
>ごとの追及ではこれまで導き出せなかった成果を文字通り
>全体として「創発(emerging)」することによって未開拓、
>未挑戦の領域とは宇宙開発であると考えている。
 かぎカッコの対応(開きと閉じ)がおかしいことも含めて、日本語として、主語述語の関係がデタラメになっています。意味不明です。他にもたくさんあります。何度も読み返してください。
>④他になにかお気づきになって点があればどうぞご指導いた
>だきたいと思います。
 新風を吹き込むなどというのは、第三者が誰かの活動を評して好意的に言う時の言葉です。いくら意欲を述べるためとは言え、自分で自分に使うべき言葉ではないでしょう。少なくとも、2度は多いです。
 同じように、どうもドラマチックに書こうとするあまり、オオゲサな表現が目立ちます。技術者として生きて行こうというのですから、もっと冷静に、淡々と書くほうが説得力が出ますよ。事実と論理に、モノを言わせるようにしましょう。

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