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過去の添削とアドバイス例40 大学院心理学系研究科志望理由

過去の添削とアドバイス例 40
大学院心理学系研究科志望理由

 
志望理由の添削お願いします(文字数と内容の関係)
 大学院の志望理由書です。(200字程度)
 大学院では家族療法について学びたいと思っています。何度書いても納得いかないので、ここで一度添削をお願いします。
*基本的な事ですが、「200字程度」の場合、どの程度超えてもいいのでしょうか?
*この文章から熱意は伝わるでしょうか?
大学時代、私は中学校で2年間メンタルサポーターを経験した。特に、不登校児への対応・援助法の問題は、家族療法を学びたいという私の思いをさらに強くさせた。不登校児の対応や援助法について先生方と話をした時、「本人が来ないのに、相談に来る親に対してどのような対応や援助法をしたらいいのだろうか」という声が多く聞かれたのである。この時、私は、家族療法が「必ずしも本人を必要としない」心理療法であることを知り、より専門的な理論と実践を学ぶ為に大学院進学を決意した。以上が、貴研究科を志望する理由である。
  
200字程度で技巧を凝らすのは無理です。
 大学生が大学院をめざすのに書く志望理由で、文字数がわずか200字に限定されているのなら、妙な技巧を凝らす必要はありません。そんな余裕もないはずです。
 必要なことを論理的に、判りやすく端的に書けば良いのです。熱意など表現しようと考える必要はありません。逆効果です。
 この例で言えば、先生方の疑問の声を聞いて、家族療法が「必ずしも本人を必要としない」心理療法であることを知ったというクダリのように、論旨がわかりにくくなっています。
 中学校での経験をあげて、その体験、先生方から聞いたことで何かに気づいたというような構成にする必要はないのです。自分が家族療法を学びたいのなら、それを素直に書くだけで良いでしょう。
>基本的な事ですが、「200字程度」の場合、どの程度
>超えてもいいのでしょうか?
 超えてはいけません。限りなく200字に近く、200字を超えない文字数です。
>この文章から熱意は伝わるでしょうか?
 伝わりません。上記で言うとおり、そんなことは必要ありません。
   
Re: 200字程度で技巧を凝らすのは無理です。
 アドバイスを頂いて、書き直してみました。
志望理由書
 私は、問題行動や不適応状態に陥っている個人はもとよりやその個人を取り巻く家族関係、家族全体を対象としてカウンセリングを行う家族療法に強い関心を持っている。大学時代に経験したメンタルサポーターで、特に不登校児への対応・援助法の問題は、家族療法を学びたいという私の思いを後押ししている。大学院でより専門的な理論と実践を学びたいと思い、進学を決意した。以上が、貴研究科を志望する理由である。
 
200字をもっと効率的に使ってください。
 良くなりましたが、無駄があり、わからない部分もあります。
 無駄は最後の「以上が~」の一文です。これはまったくあってもなくても、関係ない文です。わずか200字しかないのですから、こういう無駄はやめましょう。そして、その文字数を使って、
>大学時代に経験したメンタルサポーターで、特に不登校児
>への対応・援助法の問題は、家族療法を学びたいという私
>の思いを後押ししている。
 の部分を、わかりやすくしましょう。この一文全体が文法的におかしいですし、論理的に意味も通りません。
 「後押ししている」という表現も日本語としてはこういう使い方は変です。後押ししている云々に関して言えば、そういう体験を通して、いっそう思いを強くした、といった表現にすればよいでしょう。
 あとをどう変えるかは、ご自身で考えてみてください。

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