エッセイ原稿「外国への憧れ」 質問者/tingara

◎質問者(文章執筆者)の性別/ 女性
◎質問者(文章執筆者)の年齢・学年/62歳
◎文章の用途(「入試用の志望動機」など)/思い出のブログを作りたい
◎文章の提出先(受験する大学、会社など)/ブログ投稿
◎チェックしてほしい文章/
◎チェックしてほしい事柄・ほしいアドバイス/ エッセイとして構成はかなっているか
◎質問したい事柄/
初めての文章で、まだ何を質問したらよいのか、何をチェックしていただいたらよいのかまったく分かりません。よろしくお願いいたします。
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大学4年の夏休み、初めての海外旅行へ行き、それから40年が過ぎた。その時経験した数々の失敗、驚き、不安、そして楽しい思い出はいまだに新鮮によみがえってくる。
小学生のころからアメリカのTVドラマを見て、いつかは行ってみたいと思うようになった。さらに、母の生け花教室にきていた英語の上手なお姉さん、Tさんと知り合ったことがその思いに拍車をかけた。彼女からは外国文化について本当にたくさんの刺激を受けた。王子の米軍キャンプに連れて行ってもらったり、、横須賀の海軍基地で軍艦に乗せてもらったりして、初めて生外国人に接し、生英語を耳にした。小学校六年のときに見た映画、『ウエストサイドストーリー』のレコードを聞いて、歌詞カードを見なくても内容がわかるという彼女に私はあこがれ、「早くTさんみたいになりたい」といつも思っていた。
当時まだ手に入りずらかった英語の雑誌をいただき、その中に載っていたワンピースを学校の家庭科の実習で作った。それが教科書のサンプル作品と違うということで先生から注意を受け、自分で作ったと見なさないと言われた。そのまま提出すれば家庭科の点数を減点されることになったが、それでもそのピンクのギンガムチェクのワンピースは、それには変えられないほど、私の目には素敵に映った。
手作りのレーズンパイもいただいた。アメリカの婦人雑誌に載っていたレシピを参考にTさんが作ったものだ。自分でパイが作れるなど考えもしなかったころ、そもそも我が家にはオーブンなどなかったので、「手作り」というだけで大いに驚いた。思い出せば、パイ生地でたっぷりのレーズンを包んだだけのシンプルなパイだったが、「アメリカの家庭ではこういうお菓子を食べているんだ。」と、日本の家庭事情との相違を実感した。
私の学校では小学校一年から英語の授業があり、高学年になると辞書を引き引きスウェーデンやイギリスの友達と文通するようになった。そして、Tさんからいただく英語の雑誌に何が書いてあるのか知りたくて、必死に読んだ。そうして私の外国への憧れはますます強くなっていった。