◎質問者(文章執筆者)の性別/女
◎質問者(文章執筆者)の年齢・学年/大学2年次(二十歳)
◎文章の用途(「入試用の志望動機」など)/大学編入学学力試験の志望理由書
◎文章の提出先(受験する大学、会社など)/国立四大学工学部
◎チェックしてほしい事柄・ほしいアドバイス/
①この分野へ興味をもったところから学びたい事柄、将来の進路に至って矛盾がみられないか
②回りくどい文がないか
③説得力があるか。ないとしたらどこか。
◎質問したい事柄/
建築学科に在籍しているのですが、なぜ建築学科に進学したか盛り込んだほうがいいのでしょうか。
◎チェックしてほしい文章/
以下の文章です。(志望学科・コースへの興味、将来への抱負などについて記入してください、とあります。A3用紙41行。)
私は、都市圏の物流施設の設置問題に関心があるので、貴学海洋工学部流通情報工学科に志願する。
私は、入学当初建築士になることを目指していたが、在籍校で都市デザインの講義を受講したことで、物流からみたまちづくりに関心を持つようになった。講義を通じて都市計画に興味を持ち関連書籍を読むうちに、人から見て快適な空間を創ることのみがまちづくりではないことに気がついた。物流からみた空間作りもまた、まちづくりをする上で重大な課題なのではないかと考えるようになった。
私たちは情報化社会の進展により、多頻度かつ小口な物流サービスを受けることができるようになった。しかし、その一方でそのような物流サービスは都市交通の面において様々な問題をはらんでいる。例えば、荷捌き施設の設置問題である。私達が街を歩いていて最も目に見えて身近に感じる問題なのではないか。最近主要な駅前に荷捌き施設が設けられているのを見かけるが、物流システムの変化に際してそれが十分なものなのか、また適切な配置であるのか疑問に思っている。都市圏中心部の市街地は江戸期から自然に形成されたものが多く、物流施設の設置を念頭において計画された路地が少ないと言われている。十分な荷捌き施設が無いために、運送事業者・地域の住民・公私運輸事業者の三者それぞれに負担がかかっているものと考えられる。たとえば交通渋滞である。荷捌きスペースがないためにドライバーは駐車違反を余儀なくされ、それが交通渋滞を招く。配送サービスに迅速な対応を求められているために、交通渋滞は輸送事業者にとって痛手になる。主要な駅前ではバス停に貨物自動車が違反駐車しているのもよく見られる。環境問題の面からみても、交通渋滞により温室効果ガスの排出が増大することや、大気汚染・騒音を引き起こすことが考えられる。また、火災の鎮火や急病人の搬送などの緊急活動の際に、路上に駐車している貨物自動車が活動の妨げになることも考えうる。近年、宅急便に代表されるように、物流システムがめまぐるしく変化しているために、このような問題が起きている。よりよいまちづくりをしてゆく上ではこの変化に応じて、荷捌き施設を始めとした物流施設の設置が検討されるべきなのではないかと考えている。
貴学海洋工学部流通情報工学科を志望した理由は、物流を商学の視点のみならず、工学の視点から実践的に学ぶためのカリキュラムに魅力を感じたからだ。特に学んでみたい科目は交通計画学や物流シミュレーション工学、流通チャネル論である。これらの科目を中心に物流に関する専門知識を多角的に得て、物流施設設置の設置による交通環境への影響というアングルでハード面のみならず、ソフト面からも研究したいと考えている。
卒業後は大学院へ進学し、さらに研究を進めていきたい。そして将来はその成果を社会に還元すべく、地域住民・流通事業者双方に配慮したまちづくりを目指す公務員・NPOの職員の一員として働きたい。(1219字)
お忙しいとは思いますが添削お願い致します。
