◎質問者(文章執筆者)の性別/女
◎質問者(文章執筆者)の年齢/35歳
◎文章の用途/自己推薦書(社会人としての活動や経験、志望動機を含め1200字以内で推薦するという課題です。)
◎文章の提出先/看護高等学院
◎チェックしてほしい文章/赤字の部分です。
◎チェックしてほしい事柄・ほしいアドバイス/段落を分ける必要があるかどうか。また、具体性に欠けている部分をを指摘していただきたいです。
◎質問したい事項/自己推薦書として成り立っているでしょうか。また、志望動機は相手に伝わるものになっているでしょうか。
私が看護師を志そうと思ったのは、病院で外来クラークとして勤務してきた経験からである。外来には、外傷や急な腹痛など緊急で来院される患者も多い。看護師は痛みや苦痛を訴える患者に対して安心するように声をかけ、血圧や体温測定、いつから症状があるのかなど問診し状態を把握する。そして症状を的確に医師に伝え指示を仰ぐ。看護師のそのような様子を間近で見てきて、患者の不安を取り除こうと励ましながら、医師の指示を的確にこなし処置をするプロとしての姿に憧れを抱くようになった。また、外来クラークとして診療補助・看護補助に従事してきた中で、患者から質問などをされることがよくあった。しかし、専門知識のない私はきちんとした返答ができず無力さと物足りなさを感じた。クラークとして行う補助ではなく、一歩踏み込んだ看護を通じて人の手助けをしたいという思いから看護師になることを決意した。
私は将来、看護師として高齢者医療に携わりたいという希望がある。九州で暮らす祖父は、心臓に疾患がある。ペースメーカーを装着しているが、過疎地であり近くに病院がないため車で2時間以上もかかる大学病院に通院している。85歳になる祖父にとっては移動だけでも大変な負担であり、待ち時間や診察を含めると1日がかりになってしまう。訪問診療なども行われておらず不安を抱えながらの生活である。祖父のように疾患のある高齢者が自分の地域社会で安心して生活できるよう、予防医療や訪問診療といったサポートをしていきたいと考えている。
これまで医療現場で培ってきた経験は、看護師を目指す上で、とても有意義なものであり私の強みだと思っている。私の勤務する病院の患者の大半は高齢者である。加齢に伴い足腰の弱い人が多く移動の際には転倒などがないよう配慮し、耳の遠いかたには医師の説明や注意事項などを筆談で伝える。こうした経験から、相手を思いやり気遣うことの大切さを学び注意力や観察力が身についたと感じている。また、患者とたわいもない会話をする中で人と関わる仕事の楽しさとやりがいを実感することができ、傾聴する力が養われたと思う。医療現場は肉体的・精神的にも大変であり看護師という仕事は理想だけではできないという現実も見てきた。それでもこの年齢で看護師を目指そうと決意したのは、現場を経験してきたということが自信になっているからである。受験にあたって周囲には心配もされた。しかし、家族の理解と支援を得ることができ応援してもらっている。看護師という夢を実現するため貴校で学ぶチャンスをいただけると幸いであると思う。