大学院志望理由書 質問者/kei

◎質問者(文章執筆者)の性別/男
◎質問者(文章執筆者)の年齢・学年/学部4年生
◎文章の用途(「入試用の志望動機」など)/大学院志望理由書
◎文章の提出先(受験する大学、会社など)/国立大学大学院
◎チェックしてほしい事柄・ほしいアドバイス/文章の流れに違和感がないかどうか 2000字程度という字数制限があるため無駄な文章が多いですが、言いたい事が伝わるかどうか
◎チェックしてほしい文章/

私は将来、研究者になり、生物学の発展に貢献できるような研究に励みたいと考えています。
貴大学院先導科学研究科には5年一貫性博士課程制度による修士課程と博士課程に分離されず統一研究テーマを遂行できる点, リサーチアシスタント制度による学費の支援, 学生1人に対して教員が複数人着く指導体制による高度な専門教育と広い視野を養える点があり、研究者になるための環境が整っていると考えている。これは私の目的と合っているため貴大学院先導科学研究科を志望します。
私が大学院を志望するきっかけは、大学3年時の体験実習でした。体験実習では、ゼブラフィッシュ(Danio rerio)に外来遺伝子を挿入した個体と野生型の個体を交配し、挿入した遺伝子が稚魚にどれくらい遺伝するのか調べる実験をしました。すなわち親魚には軟骨細胞において発現する、ある遺伝子の内部に酵母の転写調節因子(GAL4)の遺伝子と、さらに別の染色体には緑色蛍光タンパク質(GFP)遺伝子が挿入されています。GAL4タンパク質はGFP遺伝子の転写調節領域に結合してGFPの発現を誘導する。GAL4遺伝子とGFP遺伝子は独立の相同染色体に乗っています。双方の遺伝子を受け継いだ個体は蛍光を発しますが、遺伝子を片方しか受け継がない場合、まったく受け継がなかった場合は蛍光を発しない。また相同遺伝子1対のうち片方に遺伝子を受け継いだ場合と両方に受け継いだ場合では発現タンパク質量が異なる。蛍光を発する個体が何割あるのか、そして蛍光の強さの異なる個体が何割あるのか調べました。どのように魚に遺伝子を挿入するのかと、どのくらい稚魚に遺伝するのかという点に興味を持ち、分子生物学の授業やessential 細胞生物学(中村桂子・松原謙一 監修 南江堂)等の書籍などから勉強し、もっと学んでみたいと思いました。その後、○○大学院に進学しました。しかし、病気を患ったこと、学費を支払うことが困難なことから、大学院に在籍することが難しくなりました。指導教官と相談し、自宅から通えることと学費を支援してくれる大学院を探しました。その中でも特に目に止まったのが貴大学院先導科学研究科のホームページでした。早速、貴大学院の説明会に行きました。貴大学院の説明会では、1年次は、研究室に配属されず、いろいろな研究室を見学できる点、博士論文とは別の分野の論文を書く副論文制度などの他の大学院にはないユニークな取り組みを実施していると聞きました。もっと詳しく聞くためにオープンキャンパスに参加しました。オープンキャンパスでは、貴大学院に在籍している大学院生の方からお話を聞くことができ、その際、博士論文だけではなく、研究室の垣根を越えて、幅広く学んでいる印象を受けました。また、研究に対する貴大学院の強い熱意を感じました。卒業後に研究職に着く方が多いと聞き、将来への手応えも得ました。
私は卒業研究において「○○」について研究を行いました。○○ということがわかりました。
大学院では「○○」について研究を行っています。現在までに○○することがわかってきました。
これまでに身につけた基礎的手法を用いて、貴大学院では2つの研究を志望します。一つ目が「スズキ類ノトセニア亜目魚類をとりまく環境と進化」です。南極海に棲息するノトセニアのコオリウオ科に属する魚は血中に赤血球がほとんどみられず、またみられたとしても赤血球にヘモグロビンが含まれない。こうした現象はヘモグロビン遺伝子を失った結果という内容でした。なぜこのようにヘモグロビン遺伝子が欠損する変化が起きたのか知りたいと思い、この研究を志望しました。二つ目が「マヤ文明の盛衰と環境変動」です。マヤ文明の衰退の原因の一つに気候悪化が挙げられている。最近、人為的な森林破壊の影響も強く関わっていた可能性が指摘されている。どのように、マヤ文明の盛衰に人為的な環境改変が及ぼした影響について知りたいと思い、この研究を志望しました。
まだ、研究したい分野が広く、具体的に絞れていない部分もありますが、それは私自身のこれからの課題でもあり、貴研究科にて私自身がどの研究で一番人々に貢献できるのか見極めて行きたいと思っています。もし貴大学院先導科学研究科への入学が許可されましたら、人々の生活がより豊かになるように、そのためにほんの僅かでも貢献できるように、熱心に研究に励みたいと思います。何卒よろしくお願いします。

以上です。添削・アドバイスよろしくお願いします。

“大学院志望理由書 質問者/kei” への1件の返信

  1. 管理人回答:違和感満載です。

    >文章の流れに違和感がないかどうか
    ⇒大学院側が、どういう言い方で志望理由提出を求めているのか不明ですので、的確な指摘になっているかどうか判りませんが、違和感満載です。
    第一に、「リサーチアシスタント制度による学費の支援」だの、「学生1人に対して教員が複数人着く指導体制」だのといった話は、志望理由の本論ではないでしょう。大学院なのですから、要するに、大学院でどういう研究をしたいのか、その研究を踏まえて将来、どうしたいのか、ということが眼目でしょう。「1年次は、研究室に配属されず、いろいろな研究室を見学できる」とか、「博士論文とは別の分野の論文を書く副論文制度」とかいったことも、要するに、大学院側のPR文句をなぞって書いているだけであって、あなた自身の志望理由と密接に関連するものになっていません。

    第二に、大学3年時の「体験実習」なるものについて、クドクド書いておられますが、要するに、そういう実習あるいはそうした生物学研究の意味や意義を、あなた自身、理解していないように感じます。

    第三に、下記の部分です。
    >私は卒業研究において「○○」について研究を行いました。○○ということがわかりました。
    >大学院では「○○」について研究を行っています。現在までに○○することがわかってきました。

    仮に○○として書いているようですが、要は、ほんとうにそうした書き方で要領よく書けるのか、書ける内容や実績があるのか、です。この文章から判断する限り、あるようには思えませんが。

    第四に、「マヤ文明の盛衰と環境変動」というのがあまりに異質です。下世話な言い方をすると、ブットンデいる印象です。そういうことを真面目に研究することが悪いことだとか、間違っているとは言えませんが、少なくとも、遺伝子操作による生物学研究を志す人が、大学院志望理由で述べることではないでしょう。マヤ文明の盛衰と環境変動が関係していることは理解できますが、マヤ文明の盛衰と生物学研究がどう関係するのか、まったく理解できません、いくら「研究したい分野が広く、具体的に絞れていない部分も」あるからといって、これでは要するに何も考えていないのと同じです。

    >言いたい事が伝わるかどうか
    ⇒個々には言いたいことは伝わりますが、全体として支離滅裂です。

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