社外機関による論文評価への考え方

昇格・昇進・昇任試験の課題論文で、最近よく聞くのが、論文評価は社外の第三者機関が実施することになっているという話です。そして、代筆サービスにご相談して来られる方(論文執筆者)の中には、外部の専門家が読むのだと妙に身構えてしまって、言わば過剰反応して書けなくなっているという方が少なくないようです。

しかし、そんなことはちっとも恐れることではありません。会社がなぜ論文評価を社外機関に委託するのか、その理由を考えてみれば良いのです。

論文課題がどういうものかにもよりますが、わざわざ社内事情や社業に詳しくはないはずの社外機関に評価を委託するということは、会社が現在抱える難題への対処方法や業務上の問題の改善提案の良否を重視するというよりは、一般的な論文執筆能力、つまり論理的で判りやすい説明能力や論旨展開力を問うものだということです。会社の固有事情への取り組み内容の妥当性や独創性を問題にするのではなく(それを無視して良い訳ではありませんが)、会社の事情や自分の業務について社外の第三者にも判りやすく説明し、それを踏まえて、ある程度納得できる提案などをする能力が問題にされているはずです。

実際、論文出題にあたって、会社から「この論文は、提示した論題に対して、第三者にも理解できる、無理のない明快な論旨を展開し、そこからある程度、合理的な結論を導く能力の有無を問うものです。」といった注釈を提示される場合もあるのです。ですから、

・一般人には判らない業界用語や社内用語を、注釈なしに多用・乱用しない。使う場合には、明快で判りやすい説明を、くどくならない程度にサラっとつけておく。

・自分が理解していることを、読み手が理解しているとは限らないということ、言い換えると、自分の常識は必ずしも相手の常識ではないことを忘れない。

といったことに注意して書けば済むことです。もちろん、日々、会社の仕事に忙殺され、目標達成に没頭している人にとっては、その世界がすべてといった感覚が身に付いてしまっていて、何の気なしに使っている社内用語や略語が、社外の人にはまったく意味不明に聞こえるかも知れない、などということには思いが至らない場合もあでしょう。ですから、まさにそういう点に十分注意して、考え、書くようにすれば良いのです。